うれしかった事
先日、17歳の患者さんが矯正治療を終了しました。
初診は患者さんが7歳の時。つまりこの患者さんは10年もの長い期間通院してくれたのです。
最後の診察終了時に、「10年良く頑張ったね!」というと
「えっ!10年すか。俺って凄いじゃん!もう来なくていいんすか?」
「咬み合わせも並びも安定しているからもう大丈夫だと思うよ。」
「マジっすか!」
「マジっすよ!また何か気になる事があったら、いつでも相談においで。」
「よっしゃ~、先生、ありがとうございました!」
そう言って、深々と頭を下げにっこり笑って診察室を出ていきました。
歯列矯正治療は、治療期間が長くかかります。
この患者さんの様に、小学生にたったばかりから治療を開始すると、10年かかるなんて事も
珍しくありません。
10年間ずっと矯正の装置を使い続けているわけではありませんが、患者さんの成長をずっと
見守っていく事にはなります。小学1年生でまだ小さく幼かったのが、小学校を卒業し中学生
になり、身長が伸び男の子は声変りをし、高校生になって急に大人びてくる、そんな10年を
矯正治療を通して見ていく事になります。
きれいに整った歯を見せてにっこり笑って帰って行く姿を見ると
最後まで矯正治療を頑張ってくれた患者さんに感謝の気持ちでいっぱいになります。
そして、またこの笑顔を見る為に一生懸命診療に従事しようと思うのでした。
初診時の口腔内
終了時の口腔内